俺様王子とキケンな契約!?


「いいよ〜おいで〜!!」


なんて、相馬くんも言っちゃってるし。

神矢くんはというとまだ仏頂面をしている。


女の子たち怒って帰っていってるし。

その鋭い目があたしを睨んでいるのは……気のせい?



その鋭い目に固まっていたあたしの腕を理沙は掴むと無理やり引っ張られ神矢くんの席まで連れていった。



「ちょっ、理沙っ!」


小声で呼びかけるとトレーにのったオムライスを渡してきた。


「いい機会だし、何でキスしたか聞けばいいじゃない?」


「や、ヤダよっ!そんなの聞けるわけ…」

ただでさえ思い出したくもないのに。



「芽衣と黒王子。案外お似合いだと思うけどなぁ〜あたしは。」


そう微笑んだ理沙は相馬くんの隣に座った。


ま、待ってよっ!!


理沙は相馬くんと仲良く話しちゃってるし……

神矢くんは仏頂面だし……


もう、この場から帰りたい。



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