俺様王子とキケンな契約!?
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合コンの会場はどうやら駅前のカラオケらしい。
慶樹はオレの腕を無理やり引っ張って店内に入って行く。
指定された番号の部屋に行くともう既に女達が待っていた。
すると、いきなり慶樹が大声で言った。
「ささ!お待ちかねのBlackPrince、聖くんで〜す!!」
その声にキャーキャー喚く女子達。
どうやら女子達の他に男子も来ていたみたいだが、オレ達の登場によって圧倒されていた。
慶樹に案内されるままソファーに座って脚をくんだ。
しょうがなく来たもののやっぱりダルイし一斉に群がる周りの女がうぜぇ。
慶樹は調子に乗ってか、女どもの肩に手を回して呑気に歌っていた。
合コンとか名前だけだろ。
単にお前がチヤホヤされたかっただけだろうが。バカ。
「どうしたの……怒ってるの?」
すると、隣の女が声をかけてきた。
相当、仏頂面だったんだろう。
「……別に。」