俺様王子とキケンな契約!?
「そ。…何、勘違いしちゃった?」
────!!
「なっ!そそ、そんなわけないでしょ!!…き、協力してあげたんだからお礼ぐらい言ってよねっ!」
ムキになってそう言うと、神矢くんはあたしの頭をポンっと撫でて…
「まぁ、サンキュな。」
どこか、照れたような感じで笑った神矢くんに不覚にもドキっとした自分がいた。
「何々〜お二人さん熱いねぇ〜」
すると、リビングの方からハルさんの冷やかした声が聞こえた。
「ハルさん、お茶どうぞ。」
「おー、ありがとう。あ、俺、晴海 創(ハルミ ソウ)苗字がさ、女っぽくてイヤだからみんなにはハルって呼ばせてる。キミは?」
「ほ、星野 芽衣です。」
「芽衣ちゃんかぁ〜容姿にピッタリの名前だね〜。」
ハルさんはあたしの手をとり、ニッコリと微笑む。
だけど、その手はパッと引き離された。
「おい、ハル。そーやっていつもオンナ口説いてんのか知らねぇけどコイツに気安く触れんじゃねぇよ。」
あたしとハルさんの手を引き離した神矢くんは不機嫌そうに言った。