俺様王子とキケンな契約!?
「でも、来てみりゃこの様だ。付き合ってないってのは分かったけど一緒に住んでるっつーのはウソじゃなさそうだな?」
ハルさんはリビングを見渡してそう言った。
「…っ、コレは事情があんだよ。それが解決したらとっととこの部屋から出ていくし。」
ムスッとした表情で神矢くんは答える。
「正式に付き合うんなら文句はないが、そうじゃない女の子を襲うなんて言語無断だぞ?」
「あ"?誰がこんなヤツ襲うかよ。」
────ムカッ
あれ、ここムカつく所じゃないよね?
「まぁ、お前の親父さんには何も言わないでやるが… くれぐれも気をつけろよ聖。」
「分かってんだよ、うっせぇな。」
「芽衣ちゃんもこんな狼と住んで大変だな〜。何の事情か知らないけどあと少し、コイツのことよろしく頼むよ。」
そう言って微笑むハルさん。
そんな風に言われたら……
「……わかりました。」
なんて、笑顔で返している自分がいた。