俺様王子とキケンな契約!?



「へ?一条くん、つ、付き合ってる人いるの!?」



やべぇ、口滑った。



「どういうこと!?そんなこと知っていながら……っ」



「言っておくが、オレは止めた。零士はやめとけって。」



それなのに聞かなかったアイツが悪い。


いや、あんな純粋に思っているアイツを見たらもう何も言えなくなった。




「そんな……付き合ってるなんて知ったら芽衣どうなるか……」


相川は頭を悩ませたように俯く。



「とにかくそのことは黙ってろ。今、アイツどこだよ。」



「インストラクターの人と練習してると思うよ。あ、今はそっとしといてあげて。お願い。」



相川はそう言うと、戻って行った。



零士のヤツ、好きな子がいるって何だよ。
何で付き合ってるヤツがいるって言わなかったんだよ。




「……ったく、あのアホ大丈夫だろうな」






< 362 / 470 >

この作品をシェア

pagetop