ぼくらのうた



 自分の体に乗っかってるやつを押す。

 ただの人間じゃんっ!


「それはこっちのセリフだっ!!
 っつーか痛い!髪掴んでる!!」

「え…あ、ごめん」


 手を見ると、そいつの髪を掴んでいた。

 綺麗な金髪に、整った顔立ち。

 ………誰?


「は〜もう…ハゲたらどうしてくれんだよ…」

「知らないわよ。
 あんたが突っ込んで来たんでしょ?!」


 じゃなきゃしゃがまないし!

 てかこんな時間に学校にいるのが悪い!


「そっちがしゃがんでたからだろぉ?!」

「誰だってこんな時間に自分以外の足音が聞こえたらしゃがむっつーのっ!」

「ん?…恐かった?恐かったのか??」


 途端に、にやにや笑い出す。

 何こいつ…まじむかつく!!!!


「あ〜もううるさい!!」


 癖で頭を掻く。


「お互い様だからもういい!!
 じゃあね!!!」


 一生会うことはないだろうけど!!!!

 てか会いたくもないし!!







 結局、あいつのせいで門は閉められていた…。


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