ぼくらのうた

―運命のいたずら?




 席替えをして、窓際になった。

 窓から見えるのは、広くて薄い青空。

 その青空に、春樹の顔が浮き出る。


「〜〜〜ッ」


 あたし…恋、してるよーッ!!

 恥ずかしいくらい…大好き。

 ほんとにこれ…あたしなのかなぁ?

 自分がわかんなくなっちゃうよ…。

 でも…それが恋、なんだよねぇ。


「ほぅ……」


 春樹…早く会いたいなぁ。

 ―パコーッン!


「い"っ…ッ!!何ッ?!」


 咄嗟に睨むと、相手は担任…。

 そしてその手には出欠表が握られていた。

 それで殴るとか反則でしょ…!


「何?!はこっちのセリフだッ!
 瀬戸、お前に決定だからな」

「は…?何が?」


 あたしの声をスルーして歩いていく担任を睨んでから、黒板を見る。

 えー…と…?

「文化祭実行委員?!」

「はい、拍手ー」



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