ぼくらのうた

―諦めきれない気持ち




 あの日から、もう2ヵ月以上経った。

 表面上は、元気。

 でも…やっぱりつらい。

 クラスは違うけど、廊下ですれ違ったり。

 練習するときだって…。

 春樹はあの言葉通り、いつも通り接してくれる。

 それがつらいなんて、あたし、わがままだなぁ…。

 自分で言ったのに、つらくて。

 やっぱり言わなきゃよかったって…思う。


「あーいかぁ!」

「っ、…なぁにぃ?」


 笑顔で振り返る。

 笑わなきゃ、…笑わなきゃ。

 いつも可愛い涼。

 涼くらい可愛かったら、フラれなかったのかな…。


「〜だからねっ!!」

「…へ?なんて??」

「もぉ、聞いてなかったの!?」

「ごめん…」


 涼の顔眺めてた。

 まぁ…もう、終わったことだし…ね。



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