ぼくらのうた

―家族




 残り少なかった3学期は、すぐに終わってしまって。

 春休み、宏樹パパと春樹がウチに来た。

 短い春休みの中、遊園地とかに行って仲が深まった。

 そして…今日は、始業式。


「春樹、起きてーッ!」

「ん"〜…ぅぅ…」


 寝てる春樹カワイイッ!…じゃなくて!


「早く起きないと遅刻するからーッ!!」


 うちから学校は遠くって、早起きしないといけない。


「ゎかったって…ふあぁ〜…」


 やっと起きたのを確認して、ドアに向かう。


「あ、藍架」

「ん?なあに?」

「おはよう」


 朝1番の眩しい笑顔。


「おはよ…ッ」


 すぐに部屋を出て、洗面所に行った。

 顔…赤…。

 まだ、好きで。

 知らないとこ知って、ますます好きになった。

 早く諦めなきゃ…。







 一緒に登校とか、夢だった。



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