【完】君に贈る歌
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「屋上はトラウマだけど、これからは生徒で鍵管理できるようになったから安心だよね♪」
高橋が笑顔でいちごみるくを一口飲む。
今日の昼休みも俺ら四人は屋上にいた。
とうとう明日からテストだ。
学校の屋上へ一泊事件は、夜が明けて学校が始まる頃に解決した。
幸い圭介の母親も大したことはなかったようで、今ではいつもの圭介に戻っている。
「なんか母さんが高橋たちの話したら会いたがっててさぁ!日本戻ってきたら家に招待してって言われたんだよなぁ」
「え!行く行くー!いっその事外国行きたぁーい!連れてって?」
「馬鹿かお前は!さすがの俺でも金出せねぇぞ!」
「あははっ嘘嘘笑。桔梗も会いたいよね?♪小沢君のお母さん!」
こくこくと頷く立花。
それに苦笑いする圭介。
「父さんは普通の人だけど、多分俺の母さん立花ちゃんに会ったら・・・。いや、なんでもない」
圭介の言葉の意味が分かった俺も苦笑した。
意味の分かっていない立花と高橋は首をかしげている。
・・・どうしてなのかは会ったときに分かるだろう。