《完結》アーサ王子の君影草 上巻 ~忘れられた庭に咲く誓い~
「ええ…。手短に話すわね。この事件の黒幕はとんでもない人物かも知れないわ!」
「!? ……どう言う事だよ。とんでもない人物って」
「信じ難いし、まだ断定は出来ないけど…。それでも……マルティーン帝国が関わってる可能性が高いのよ」
「マルティーン帝国!? 何故あの国が…」
───マルティーン帝国。
豊かな水を蓄えた水と氷の都。
十一年前の内乱以降はルゥアンダ帝国を除き全ての国や都市と協定を結んだ筈だ。このシュサイラスア大国とも例外なく同盟国となっている。
「あくまでも可能性が高いってだけでまだ分からないけれども……」
「……マルティーン人が主犯の黒幕なのか?」
「ごめなさいね、そこまではわからなかったわ……でも。隠れ屋として拠点にしてるおおよその場所は掴めたの! おそらくその場所に今までに攫われた子たちも囚われてる筈よ…!」
「本当か? 何処なんだ!?」
つい気がはやってしまう。
一刻も早く囚われている民を解放したい。
「ちょっと…、まって頂戴。その前に貴方にはやる事があるでしょう? ……ほら、スズランちゃんにこんな心配そうな顔させたらダメじゃあないのよ」
「…っ…! ……でも」
「!? ……どう言う事だよ。とんでもない人物って」
「信じ難いし、まだ断定は出来ないけど…。それでも……マルティーン帝国が関わってる可能性が高いのよ」
「マルティーン帝国!? 何故あの国が…」
───マルティーン帝国。
豊かな水を蓄えた水と氷の都。
十一年前の内乱以降はルゥアンダ帝国を除き全ての国や都市と協定を結んだ筈だ。このシュサイラスア大国とも例外なく同盟国となっている。
「あくまでも可能性が高いってだけでまだ分からないけれども……」
「……マルティーン人が主犯の黒幕なのか?」
「ごめなさいね、そこまではわからなかったわ……でも。隠れ屋として拠点にしてるおおよその場所は掴めたの! おそらくその場所に今までに攫われた子たちも囚われてる筈よ…!」
「本当か? 何処なんだ!?」
つい気がはやってしまう。
一刻も早く囚われている民を解放したい。
「ちょっと…、まって頂戴。その前に貴方にはやる事があるでしょう? ……ほら、スズランちゃんにこんな心配そうな顔させたらダメじゃあないのよ」
「…っ…! ……でも」