《完結》アーサ王子の君影草 上巻 ~忘れられた庭に咲く誓い~
「ん。ごめんスズラン。急ぎの用事があるんだ、話はまた別の日だ」
「うん…。お店にも、また来てくれる?」
「もちろん」
そうして見つめ合っていると続いて降りてきたセィシェルがしっしっと手を払う。
「俺的には別に一生来なくたっていいぜ」
「これ、セィシェル!! ……我々は何時でも貴方様のご来店お待ちしておりますので…!」
「ありがとうマスター! ……じゃあ、またな。スズラン」
別れ際、ふと視線を寄越すスズラン。軽く頭を撫でると寂し気だが、にこりと笑顔を見せてくれた。
雨だけが強く降り続ける中、後ろ髪引かれる思いで酒場を後にする。
何とか気持ちを切り替え、王宮へと移動しながらハリにイリアーナの様子を伺う。
「……ハリ。それで姉上の容体はどうなんだ? よほど悪いのか??」
「……まだ詳しくは私もわかりません。それにしてもライア。さらりと朝帰りなんですけど…。あのスズランと言う娘と一夜を共にしたのですか?」
「なっ!? 何言い出すんだよ!! ハリがスズランにヴァレンシアの店の場所を教えたんだろ? 丁寧にお前の護りの煌像術までかけてあったし…!」
ハリの直接的な質問に狼狽えるラインアーサ。
「うん…。お店にも、また来てくれる?」
「もちろん」
そうして見つめ合っていると続いて降りてきたセィシェルがしっしっと手を払う。
「俺的には別に一生来なくたっていいぜ」
「これ、セィシェル!! ……我々は何時でも貴方様のご来店お待ちしておりますので…!」
「ありがとうマスター! ……じゃあ、またな。スズラン」
別れ際、ふと視線を寄越すスズラン。軽く頭を撫でると寂し気だが、にこりと笑顔を見せてくれた。
雨だけが強く降り続ける中、後ろ髪引かれる思いで酒場を後にする。
何とか気持ちを切り替え、王宮へと移動しながらハリにイリアーナの様子を伺う。
「……ハリ。それで姉上の容体はどうなんだ? よほど悪いのか??」
「……まだ詳しくは私もわかりません。それにしてもライア。さらりと朝帰りなんですけど…。あのスズランと言う娘と一夜を共にしたのですか?」
「なっ!? 何言い出すんだよ!! ハリがスズランにヴァレンシアの店の場所を教えたんだろ? 丁寧にお前の護りの煌像術までかけてあったし…!」
ハリの直接的な質問に狼狽えるラインアーサ。