◎☆ Margaret*
真衣は毎日病院に来てくれた。

その日にあったこと。
笑ったこと泣いたこと。

楽しそうに、嬉しそうに
わたしにそれを話した。

羨ましくて堪らなかった。
何度も真衣になりたいと願った。

両親は病院にいるわたしを
本当に大切に育ててくれた。

だから両親はあまり真衣を構って
あげることができなかった。

それでも真衣は不満一つ漏らさず、
毎日毎日わたしと接してくれていた。

そんな真衣が憎くなかった
といったら嘘になる。

ひがんだし妬んだ。
恨みそねみつらみ。

そんな感情に支配されたりもした。
でもわたしを大切に思ってくれる
優しい真衣にそんなことは
口が裂けても、到底言えなかった。
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