Dream×Dream
月岡雅也は今年の春、高校生になったばかりだ。
もともと心臓が悪く、幼い頃から入退院を繰り返している。

もう病院での生活は慣れた。いつ死ぬかもしれない人生にも、もうあきらめはついている。

昨日みたあの夢だって、死が近いことの知らせかもしれない。

あの声が聞こえたあと、突然地面がなくなった。
暗闇の中をどこまでも落ちていって…

もし目が覚めなかったらどうなっていたのかな。
もう一度あの夢をみたい。


気付けば朝食を片付ける時間になっていた。
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