好き嫌い。
関係ない、とか言いながら喜んでる自分がいる。


こうちゃんは誰とも付き合ってなかった。



でも…あたしと付き合ってくれるわけじゃない。

そんな都合良くいかないってわかってる。


勢い良く下駄箱まで走ってきた時に、不意に持っていた写真を見る。



なんで…この景色のこと、知ってたんだろう。


よく眺めていたけど、誰にも話したことないのに。


不意に裏側を見る。


そこには殴り書きのような文字。


【ありがとう。】



ひとこと、それだけ書かれていた。


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