◇◆近距離恋愛◆◇

ーただの幼なじみでしょ?ー



ー釣り合わないもんねー



ズキンッ



ズキンッ…



パチンッ!



「美、海?どうした?」



不意に振り払ってしまった隼人手



温かくて
優しくて


大好きな手なのに



「ごめん…。一人で帰るから」



あたしはわがままだった



あたしにだけに注がれる優しさでも



幼なじみとしての優しさなんていらない



そんな風に思ってしまったんだ



隼人は目を見開いて自分の手を見つめていた



そんな隼人の顔を見たとき、あぁ、もう終りだ



そう思った。


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