スレイブプリンセス
私は自分の考えてたことに目を見開いた。
あれ…?
なんで、私…恋を続けるって思ったんだろう…。
誰かに恋してるの…?
記憶を思い出そうとしたが、それはラスフォールの言葉によってできなかった。
「何をしている。早く座れ。」
「あ、はい。」
そして、私はラスフォールの隣にある椅子を引き座った。
無意識のままに身を小さくしてしまう。
きっと体も心もこの人を拒絶しているんだわ。
早くこの食事が終わってほしい。
まだ始まってもない食事を目の前にそう思ってしまう。
彼は黙って、ナイフとフォークをもち食べ始めた。
私も黙って食べ始める。
「…いただきます…。」
見た目は美味しそうな料理。きっと味も美味しいんだろう。
だけど、私には味わうことができなかった。
この屋敷にラスフォールの嫁として来た日から、すべての料理の味がわからなくなってしまった。
食べ物がなかなか喉を通ってくれないのだ。
だけど、この屋敷のメイドの視線が痛くて、無理矢理でも今日まで食べてきた。
いつか、味わうことが出来る日がくるといいな。
いつまでも味がないというのは嫌だもの…。