危険なキス
「なぁ、お前のそれは天然?」
「え?」
めずらしく真顔で、あたしに問いかける先生。
その言葉が、いったい何を示しているのか、あたしには分からなかった。
先生は再びあたしの目の前まで来ると、しゃがみ込む。
そして毛布をずり下げると……
「せん………」
「……」
見上げるあたしの唇に、キスを落とした。
それはいつもの強引なキスとは違って
どこか優しさが混じった重ねるだけのキス。
「……」
あたしには
それを拒むことが出来なかった。
だってなぜかこんなにも
胸がドキドキしてるから……。