危険なキス
 
「今日はありがとな」
「ううん。こっちこそ、クレープごちそうさま」


帰りの電車の中、別れ際の一言を交わす。

なんだか帰るのが惜しくなった。


「妹さん、喜んでくれるといいね」
「おう。ちょっと渡すのが楽しみになってきた!」


楠木は、渡した日のことを想像したのか、顔がにやけている。
それを見て、本当に妹のことが好きなんだなー、と伝わってきた。
 
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