太陽と月


彼女と過ごしていく中で

最初は特に何も思わなかった



ただの新入社員



――いや

教えがいのある新入社員



放っておいたら、不安で不安で震えていそうで

目が離せなかった




必死に俺の言葉に耳を貸して

一生懸命、俺と同じ事をする



褒めると、本当に嬉しそうに笑って

子供の様に、はしゃいだ



時には顔を真っ赤にしたり

拗ねる様に口を尖らせたり



本当に瀬川は真っ直ぐで汚れていなかった

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