君がいないと落ち着かない

それは告白ですか?


私はずっと聞きたかったことを口にした。
そして彼を傷つける言葉を言ってしまった。
「…」
彼からは何も返って来ない。
きっと怒ってしまったのだと思ったら全身から汗が吹き出してきた。顔も手も足も熱くて手汗やら足汗やらが止まらなくなった。
あんな恥ずかしことをペラペラと話し続けたことへの後悔から涙が出てきそうだった。
「何故?」
「…?」
彼の質問を理解することが出来ず見上げて眉を潜めた。
「俺なんかいてほしくないもんでしょ?」
柱に寄り掛かったまま彼は苦笑いを浮かべて発した言葉は、冷たいように思えた。
彼の冷ややかな笑う表情からは苦しみしか伝わって来ない。
怒らせてしまったのだと思ったら、頭からサーッと熱さが消えた。
「あなたは皆から好かれてるでしょ?だから、私は…」
「好かれてなんかいませんよ…」
忍の言葉を遮られ、恐怖なのか悲しみなのか分からない感情に押し潰されそうになる。


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