オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
LASTACT♥素直なキモチ

巴side-

最近、妙に勇生さんの様子がおかしい。
お互いに同じ部屋に住んでいると言うのに、余所余所しい。

「最近、なんだか様子が変で・・・」

私は悠真さんに相談した。

ーーーーそれは俺と君の交際にモヤモヤしてんだよ・・・

電話越しの悠真さんはケラケラ笑いながら返す。

「モヤモヤ??どうしてですか?」

ーーーーだから、勇生は君のコトが好きだから・・・でも、君とは義理の兄妹になった。社内の連中にも二人は義理の兄妹と認知されている。今更、恋人にはなれないだろ?


「・・・」


勇生さんが私のコト好きだと悠真さんは言うけど。

「風呂、沸いてるぞ!!」
ドア越しに聞こえる勇生さんの声。


ーーーー勇生の声が聞こえたけど・・・


「風呂から出たようで・・・」


ーーーーそう・・・今度の週末、俺の部屋に泊まりに来いよ。


「えっ?いきなり、部屋ですか?」


ーーーー俺も忙しい身だから・・・なかなかデートできる時間作れないんだよ・・・


「部屋と言われても・・・」


ーーーー俺は勇生の反応が見たいだけだ。
本気で、君に手は出さないよ・・・信じて・・・

「・・・」


ーーーーちゃんと、君の口から勇生にお泊りの件、伝えておいてくれ


「わかりました・・・」

ーーーーじゃ切るな。

悠真さんの方から電話を切った。

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