オフィスラヴ－鬼上司の対処方法ー

ACT6♥両親の再婚

巴sideー

「有栖川部長の顔を見ていると…この見合いは断った方がいいかもしれないけど…」


「見合い？」


「八神先生が一子会長に見合い話を持って来たんだ…」


「私が瀬川さんとお見合いですか？」


「俺じゃ不服？」


「いえ…瀬川さんのような方が見合い相手だなんて…光栄です」


「よかった…その言葉を訊いて安心しました。綾部さん。俺には断る理由がないし、綾部さんも前向きに考えてくれるなら、俺もこの見合い話真剣に考えます。では、失礼」


瀬川さんは私達を残して社長室に戻って行った。



「瀬川さんのような完璧でクールな男がタイプなのか・・・自分には無いモノを求めると言うコトか…」


有栖川部長はブツブツと独り言を呟いていた。



「瀬川と見合いするのか？」


部長が私を義理の妹と言い切る以上、上司と部下以上の関係になれないのは明らか。


「私のような出来ない女は早く寿退社した方がいいと言ったのは有栖川部長です」