俺と… どうしたいの?
ハニーハニー

よく俺の事を「 ブチガチ 」と呼ぶ奴らがいる。

なぜ、ブチガチなのか…

初めて聞く奴は不思議な呼び名だと思うだろう。

簡単な事だ。

黒渕眼鏡に、真面目くんだからだ。

別に視力がすこぶる悪いわけでもないが、学園では黒渕眼鏡を掛けているだけだ。

勉強は真面目にやっているわけじゃないが、俺は賢い。
スポーツも、なぜか万能だ。
何だかんだモテるようだが興味はない。

俺の名前はブチガチじゃなく、しっかりあるんだ。

澤木 琉聖 (りゅうせい)

凰舞学園 (おうぶがくえん)の3年。

1年からの悪友が2人いる。
高津 雅、間宮 快登だ。
単につるんでいるんだが、別に仲良しこよしってわけじゃない。

「 琉聖、コーヒーかコーラどっち?」

「 コーヒー 」

雅は学園に来ると必ずそう聞いて俺の分も買ってくる。

「 快登、雅が戻ったらサボる 」

「 また あそこか、いーよ 」

俺には特定したサボり場がある。
まぁ 保健室だ。

雨は好きじゃない… だから保健室に行ってサボる。

そして不思議な事に、俺が雨の日にサボる保健室には必ず同じように来る奴がいるんだ。

ガラッと保健室の戸を開けてベッドに横になる。

10分後、アイツが来た。

2年の唐沢 夕姫 (ゆうき)だ。

この女は何かと俺の目に入るんだが、不思議と俺も目で追っていることに気がついたんだ。

「 なんだ、先輩もいたんだ… 」

「 喋るな 」

「 もう、意地悪っ」

ひとつ咳をして寝に入った夕姫、俺は無意識に咳が気になったが素知らぬフリをした。

保険医の先生が職員室へと俺に言って出ていく。

あ~ 雨うっとうしい。

雨の静けさが眠りに誘う。

睡魔に負けそうになった時、隣から咳き込みが聞こえて目が覚める。

間を置いてまた咳き込む夕姫が気になりベッドから降りて夕姫を覗いて見ると寝ているが、息が苦しそうだ。




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