そしてまた、キミに。

*extra edition〜大切なヒト〜*

【晃side】



ー 残暑も遠のいた秋の日のこと。


俺はある目的のために、友達の両親が経営している飲食店で一週間だけバイトをさせてもらっていた。

今日はその最終日。




「はい、コレ」

手渡される茶封筒。


「助かったわ。
おつかれさま、晃くん」


「ありがとうございます」



…やっとこのときがきた。




受け取った封筒を握りしめ、急いで目的の店へと向かう。


一週間のバイトを終えて給料をもらう、まさにその日が彼女の誕生日だった。


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