顔をあげて
私は怒りと悲しみで家まで走って帰った。

部屋に閉じこもり煙草をすいながら震える手になんども煙草を押し付けた。痛みよりも悔しさが私をきりきざむ。

『礼羅が一体何したってゆうんだよ…』
部屋の灯りに気づいたお母さんが入ってきて、
「あんた何してんのっ!?今日も学校から注意の電話があったのよっ!?あんたのせいで…もういいかげんにしてっ!!」

お母さんが私の頬を思いっきり叩いた。私は我をわすれお母さんに飛びかかり、「お前に何がわかるっ!!」
とお母さんを押し倒した。

お母さんは床に座り込み泣き出した。
その騒ぎを聞いてみんな起きてきた。

お母さんの泣いてる姿をみて兄が、

「お前、お母さんがどれだけ心配してるかわかってるのか!?お前が家にいるとみんな笑えないんだよ!!!」


「じゃなんで私を産んだの!?そんなに私が嫌なら殺せば…お願い…殺して」

< 17 / 96 >

この作品をシェア

pagetop