顔をあげて
なんで一樹はそんな恥ずかしいことをいえるのかな。
そんな真っ直ぐですいこまれそうな瞳で見つめられたら私…
「俺…礼羅を」

と一樹がつぶやいたとたん私の携帯がけたたましく鳴り響いた。

お互いびっくりして、
「でなよ?」

「えっ、あっうん…ごめんね。」

と私は続きがききたかったが自分の気持ちをごまかすかのように携帯にでた。

私がはいっと返事する前に電話の向こうから、

「礼羅!!ひくっ助け…」ブチっと切れた。

理沙からだ!!

私は動揺したが、一樹に、
「ごめん、友達が!!」
説明したかったが頭の中は理沙に何かあったんだと焦っていてうまく言葉ばでず、すぐ立ち上がりカラオケに戻ってみた。
< 40 / 96 >

この作品をシェア

pagetop