顔をあげて

体の異常

その日は家まで一樹に送ってもらうことにした。

帰り道、チラッと一樹をみると一樹の少し長い襟足の髪がサラッとなびくだけで私の心臓はうるさくなる。

『礼羅なに緊張してんだよ。』

自分につっこみをいれつつなんとか冷静になろうと気持ちを落ち着かせた。

「あっあの、一樹はさっきの警察のおじさんと知り合いなの?」


「えっ!?なっなんで!?」

あきらかに一樹は焦っていた。

「さっき楽しそうに話してたから。。」
「見られてたんだ(苦笑)ん~中学の時お世話になってたからさ。」

と一樹は笑った。


どうして悲しそうに笑うの?
一樹は今までどんな道を歩いてきたの?
一樹の事もっと知りたい。
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