顔をあげて

過去

『入ってきたはいいけどどうやって一樹探そう。。』

私が靴箱でウロウロしていると、


「礼羅ー!?おいっ!こんなとこで何やってんだよ!」

振り向くと一樹が息をきらして走ってきた。

「一樹!」
私はびっくりしたけど顔が自然とにやけてしまう。

けど私の顔とは反対に一樹は怒ってる?

そのまま一樹は私の手を乱暴につかみ人気のないところまでつれてかれた。

「痛いよ…一樹!」


「あっ…ごっごめん!」

「なんで礼羅がきてるのわかったの?」

「学校の前であんな大声で話してたらみんなの注目の的だよ。」

私は急に恥ずかしくなった。

「一樹、怒ってるよね?迷惑だったよね…」

一樹は私から顔をそらし、

「礼羅、ここは男子校だよ。そんな短いスカートでウロウロしてたら何されるかわかんないよ!礼羅はただでさえ注目されやすいのに…」


「えっ?」

一樹、顔真っ赤だよ?私まで恥ずかしくなっちゃうよ。

嫉妬してくれてるのかな?私の存在が恥ずかしいだけ?
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