顔をあげて
時間だけが静かにすぎ、自然に私は体を話し向き合った。

見つめあう私たち。私の心臓の音が体中を振動する。

『キス…するのかな?』

気持ちだけが先走るが体が固まる。

「俺…腹減った。」
一樹の一言に私は唖然とした。
なんだかキスを期待してしまった自分が恥ずかしくもあり、キスをしてくれない一樹に少し苛立った。

「あっそ。」
と冷たくいってしまった。
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