兄弟的同性愛事情
~李堵side~



幸せそうに眠る弟に掛け布団をかけて、李桜の横に身体を置く。


頬を指で撫でると、くすぐったそうにもぞもぞと動く。


(小動物みたいだ…。)


なんて、心のなかで思って笑った。


寝てるはずなのに、いちいち可愛い反応をしてくる。


そんな李桜が可愛くてしかたない。


…今でも信じられない。


李桜と付き合えるなんて思ってもみなかった。


なにも知らない可愛い弟。


俺の存在なんて、いつか李桜にとって邪魔になる。


俺の想いなんて…きっと、…


けど、ダメなんだ。


李桜が誰かのものになるなんて、考えただけで頭がおかしくなりそうだ。


「俺だけのものでいて、李桜…」


ごめんな。


こんな兄貴で、ごめん。


「にー、ちゃ…」


「好きだ。李桜」




長い、長い夜。


止まってくれなくてもいい。


ゆっくり、時が流れていけばいいと願った。





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