最低男との結婚

初めての・・・

そして、その日の
夕方6時過ぎ・・・


玄関の鍵が開く音に

部屋の扉を少し開け
廊下を覗くと、

廊下を歩いて
部屋に入ろうとしていた大輔と
目が合い、


「っ・・お前・・
んな隙間から・・
怖ぇって・・・」


「あ・・・
いや、物音がしたから・・」


「だからって・・・
マジでビビったんだけど」


「ごめん・・・・」


っていうか、そもそも

こんな時間に帰ってくるなんて
初めての事だし・・・



ソファーに座りテレビを見ている私の隣に、座ると


「優奈って、いつも
こんな感じ?」


「へ?あ、うん・・?」


「どこも行かねぇの?」


近くに知ってる人いないし・・・


「あーうん・・」


「何で?」


何でって・・・

どっか行ってほしいって事・・?




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