最低男との結婚

離れたくない

そのまま電車に乗り

結局・・・

帰る所は実家しかなく・・・

お母さんもお兄ちゃんも
仕事へ出かけた後だけれど・・・

カバンから鍵を取り出し
中へ入った。


久しぶりに帰ってきたけれど

この・・・玄関に入った瞬間の匂いは

不思議と落ち着いて・・・


靴も脱がず、

そのまま玄関に座り込んだ。


座り込み・・・

携帯の画面を見ながら


はぁ・・・・。


もう、

ため息しか出てこない・・。


ここに帰ってきて・・・


どうするのかなんて事も


何も考えず


ただ、あの場面から


逃げ出すことしか考えられなかった。


でも、ここに逃げても

結局は、自分で解決するしかないって事くらいは分かってて・・・












< 144 / 275 >

この作品をシェア

pagetop