最低男との結婚
「ひーくん、ちゃんと食べてる?」


「うん、食べてるよ」


「ごはんは?足りてる?」


「まだ入ってるから大丈夫」


まるで、私が
ここに いないかのような雰囲気に

息が詰まる・・・・


そんな時、ようやく・・・・


「・・・ただいま」


お兄ちゃんが
救世主に思えるほど
参っている状況だ・・。


「あっ、おかえり。
早く帰って来るって言うから
待ってたんだけど
いつまでも帰ってこないから
先食べてるわよ?」


「こんばんわ。雄一郎くんだよね?
大村です。よろしく?」


そう言いながら立ち上がると
お兄ちゃんに手を差し出した。


けれど・・・・


「あー、悪いけど
俺 出かけるから
後は、ご自由に?」


そう言うと
差し出された手を無視し
出かけて行ってしまうという

本当に

最悪すぎる救世主。


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