クリスマスの約束


「…今日って何時までやるの、この店。」


わたしは時計を見ながら、この現状が把握できずにぼそっと言った。

うちの店の閉店時間は22時。しかし、現在23時30分。

もうすぐイヴも終わっちゃうんですけど。

なんで、こうなるのかな?
ねぇ、店長さん。
頬赤く染めて陽気にトナカイの歌なんか歌っちゃってさ。

店にいるのは常連さんだけで、というのは店長の友達と言っても過言ではないだろう。

つまり知らぬ間にパーティーが始まっていたというわけだ。


「みんなもう帰っていいわよ。あとは、私やっとくから。終電逃す前に帰りなさい。」


その鶴の一声によってようやく解放される。本当に、良くできた副店長さんのおかげで救われた。


「藤堂、closeに代えて看板とってきてもらっていい?悪いね。」

「はい!大丈夫です。」


そのくらいやりますとも。

…とは、思ったものの暖房プラス人からの熱気でぬくぬくとした店内にいたわたしの格好は薄着で外に出た瞬間ぶるぶると身体が震えあがった。


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