高梨さんと北条くん

途中、はあーん、ふうーんとかを挟みながら話を聞いていた姉は、話が終わると嬉々としてこう言ってきた。

「あんたも!!料理じゃなくて、青い春に燃えるときがきたのね!!!」

いやー、いいわー青い春、和菓子ってそういうことだったのね、そんなことをひたすら言っている。

「で、姉貴はどう思う?」

「うーん、でもその高梨ちゃんは難しい気がするなあ。」

「そうなんだよ、表情全然かわんないから反応わかんないし」

「いや、そうじゃなくってさ。告白に飄々としてたりとか、色恋沙汰にいい印象がないんじゃないかな〜」

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