chocolate
005
貴司とキスしてばかりいた後は
呼吸をゆっくり整えないと
なんだか元に戻らない気がする。

頭が少しボーっとしたような…
熱くなったカラダをそのままに
エレベーターで営業部と総務部の
階のボタンを押した。

喉が渇いたなぁ。

ふぅっと息を吐いて
エレベーターを降りた時…、
小さな灯りを見つけた。

誰か一人が仕事をしているような
そんな小さな光りと音が漏れて
何気なくそこに目をやりながら…

キーBOXに地下の
書類倉庫の鍵を戻した。

ふわふわした髪型と…
姿勢のあまりよくない姿と
あの場所、あの席は…

…中西課長だ。

少し離れていて暗い場所に居る
私のことなんか知らないまま
仕事を続けていらっしゃった。

私は休憩室兼給湯室で
よく飲まれるブラックコーヒーを1個、
購入して、近づいた。
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