おっぱぶ☆


「昨日ね、駅前の居酒屋で飲んでたらナンパされちゃったのよぅっ♪」

閉店後の店で送りの車を待つ間
酒井さんがそんな話しをしてきた。


「えぇっ
なんかの勧誘なんじゃないの?」

アオイが疑ってかかる。


「失礼ね!
あたしだってまだまだ捨てたモンじゃないんだからっ!」

プイッと顔を背けてタバコを吸う酒井さん。


「それで?どうなったの?」
エミが聞く。


「ホテルに誘われたんだけど、
オヤジだったから
断っちゃったっ☆てへぺろ」

「てへぺろじゃねぇッ!
結局ただの自慢話かよっ」

アオイが言う


「酒井さんにもそんなロマンスが・・・」
とエミ。


「酒井さんてさ、結局何者??
なんでこんな遅くまで働いてるの」
あたしが聞く。


「そうそう、そんな歳で、
よく夜中の仕事なんてするよ」
アオイがいう。


「歳は余計っ!
まぁ人生いろいろあるわよ」

酒井さんは悟ったような目で宙をみる。


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