christmas
christmas eve
クリスマスなんて、イエス・キリストか何かの
誕生日だって知っている。

そんな誰かの誕生日よりも
私とか、恋人である佑輔の
誕生日の方がとても大事。

でも街はクリスマスを満喫していて、
ドキドキが連鎖する。

仕事が終わってマフラーを
ぐるぐるに巻いて、

まっくらな空を見上げると…
佑輔に逢いたくなった。
…逢いたくなった。

「今から行ってもいい?」
と短い文字を携帯から送った。

手袋をして、
白い息に包まれながら、
ケーキ屋サンを覗くと、雪だるまの
カタチをしたケーキを見つけた。

少し、佑輔に似てるかも、
なんて思って、2個購入した。

逢いたい。
付き合って1年半経過しても
柔らかく優しくそう思うのは
佑輔のおかげかもしれない。

大事にされていて、温かいのだ。
逢うたびにまた好きになる。
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