あたしたち佐倉探検隊
「そうだけど!」と結花姉は未だに諦めてない様子。
子供だな…とか思いつつあたしは結花姉を厳しい目で見た。

「な、何よっ。」
「一人で行けば?」
「冷たいなー」

最後に言ったのは泉だった。
その声に気づいてあたしは隣にいる泉の方を見た。

「泉は関係ないでしょ?」
「え?ここにいるみんなが参加者よ?」
「俺も!?」

晃太郎も驚くだろうさ…。他の人も巻き込むなよ…。あたしはまた結花姉をキッ、と睨んだ。

「結花姉?」
「行くわよ!何がなんでも!」

結花姉が負けじとあたしを睨みかえした。
バチバチバチ…あたしと結花姉の目がぶつかる。
そんな場面を見ていた結衣姉が話始めた。

「お姉ちゃん頑固だから諦めよぉ…」
「何言ってンの!」
「あたしも行きたいなぁ…?」
「はっ!?」

さっきまで話しかけられても目線をそらさなかったけど結衣姉が問題発言をしたので振り返った。
結衣姉を見るとやんわりと笑っていた。

「あたしも行きたぁい!」
「ちょっ!泉まで!」
「晃太郎くんはぁ?」
「結衣姉!晃太郎まで誘わない!!」

みんながあれこれ勝手なことを言うのであたしは阻止するのがいっぱいいっぱい。
< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop