大事なものは、いつでもそばに
エピローグ
春休み。北海道の春は東京に比べるとまだまだ寒く、遠かった。

私はアパートの荷物の整理もだいぶ済み、やっと平穏な生活が出来るようになっていた。

ただ、やっぱり一人暮らしは慣れなくて、夜になるとすごく寂しかった。そんな日を見計らったかのように、愛佳から電話がかかってくるのだ。そして、今日もそうだった。

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