真夜中のプロミス
罪な女




「すまない、静…ここで別れよう」




サァァァ


風が吹き抜ける。


ただ木々の揺れる音だけが聞こえる静寂のなか。

愛する男の落ち着いた声色で紡がれた予想と寸分も違わぬ言葉に、美しい彼女はそっとその赤い唇を噛んだ。




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