Treasure~もう一度、恋~
「正直、離れてた3年の間、なにもなかったわけじゃないけど…
 今は、本当に有希だけだから。
 だから、なにがあっても、俺のこと信じて?」

「…うん、わかった」



おでこをくっつけて、目を閉じる。



そうだ

あたしは、瞬と生きてくってきめたんだ

陽斗と、3人で



「お母さんと瞬くん、仲良しだね~」

「陽斗もだよ?」

「やったぁ!僕も一緒~!」



大切なものは、多くない。

だって、この腕の中に、全部あるんだもん。



「…あ、それでね、とりあえず鈴原さんには瞬の親戚で、
 家のこと手伝いにきてるって説明しちゃった。
 もしなにか言ってたら、話合わせておいてくれる?」

「ああ、おっけ」

「ね、瞬」

「ん?」

「公表…本当にするの?」



あたしの言葉に、瞬は少しだけ目を見開いた。



「ドラマの撮影が終わったタイミングでするつもり。
 あと、1ヶ月くらいかな」

「そっか」

「やっぱり、不安か?」




不安じゃないっていったら、嘘になる。

世間は、どう感じるだろう





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