ネージュ【短】
「夢叶ちゃん、外見てごらん」



「え、外?」



そういえば、緊張してて座ってから全然周りを見てなかった。



「わっ、キレー!!」



窓から外を見れば、すごくキレイな夜景で。



わたしは窓に張り付くようにして見続けた。



「気に入った?」



「うんっ!!」



光輝くんは、わたしの返事に満足そうに笑った。



「ここ20階まであるんだけど、ここは15階なんだ。で、上の5階は泊まれるんだよ」



「そうなんだ…」



光輝くんが説明してくれて、最初はウキウキしながら聞いてたのに途中で悲しくなった。



何で、こんなに詳しいんだろう。



調べたのかな。



それとも、来たことあるのかな。



前者であってほしいけど、やっぱり気になっちゃう。
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