天使のラプソティ~声になる~

恋心



猫の様子を見て中条は一安心したらしい。退院までちょくちょく様子を見ることにして、俺らは帰ることにした。
未央と中条は同じバスに乗って帰っていった。

俺も家に帰って、夕飯を食べて風呂に入り、部屋に戻った。


メールに気づいたのはその時。


未央からだった。


『飯島さん。本当にいろいろありがとうございました。エリちゃんも喜んでました。
飯島さんのおかげで、私、少し変われた気がします。

私は話せないから、やっぱりクラスでも孤立してました。
だから、喋れなくなってから初めて友達ができてすごく嬉しいです。飯島さんのおかげです。
飯島さんにはお世話になりっぱなしですね。

こんな私と仲良くしてくれてありがとうございます。いつか心の準備ができたら、飯島さんの前でがんばって歌いますね』




メールを見終わって、俺は自然に微笑んでた。




メールの文面も、一生懸命な感じが伝わってくる。


一生懸命言葉を選んで考えてる未央が頭に浮かんできた。






かわいい。





未央の言葉の1つ1つが胸に響く。


未央の言葉がすごく嬉しい。




未央といると癒される。


誰と一緒にしても感じたことの無いような心地よさ。





未央と一緒にいる時間が好きだ。






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