「カレシマチ」
「サッカーすきだよね?ゆうくん・・・」

「うん。」

ゆうくんにはサッカーボールを買うことにした。

「ヒマリがゆうくんに渡す?」

「いいなぁ・・・ゆうくんは誕生日とクリスマスが同じ日に来て。」

「そ・・・そうだね。」

サンタさん・・・何をくれるのかしらね?

「ヒマは・・・プレゼントなんかいらないよ。」

「え?」

「ママとこうして毎日一緒にいるのが好き」

大好きなウサギのぬいぐるみ・・・

実は今年も買っておいた。

プレゼントは

どこかに隠しておいて

まるで宝探しをするかのように、ヒマリは夢中になってそれを探すのが好きだった。

「ヒマリ・・・ありがとう」

ヒマリはあんなにまだ小さいのに、とっても勇気があったんだね。

こんなことを言い出した・・・

「でも・・・

ママ・・・ パパのこと・・・

パパのことも忘れちゃだめだよ。

ヒマリのお父さんなんだから。」

寂しかったのか

やっぱりまだパパのこと

「忘れないよ。ママがこんなんだからさ・・・パパもやんなちゃったのかな?・・・」

「ママは悪くなんかないよ・・・だって・・・こうやって頑張ってるから。」

そうやって、ヒマリは私を慰めてくれた。

それどころか・・・・

「はるくんのこと、すきなんでしょ?」



小さな手で、引っ張られた。

いつから知ってたの・・?

私は、なんだか嬉しくって・・・

でも、なんだか怖くって・・・

でも夢中にヒマリと駆けていた

はるくんと、ゆうくん。

やっぱり好き

一緒に過ごしたかった・・・




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