一生の恋バナ
友達

美紅とれいら




私が退院して、3日目の夕食。





絢香『できたよ~っ♪』


れいら『今日はハンバーグだよっ』


私『れいらの希望でねっ』


陽介『ハンバーグとか久しぶりだなあっ♪』


れいら『そうでしょっ♪

じゃあ食べよっ!』


『『いただきまーすっ』』


類『やばっ!うまっ♪』


れいら『相変わらず類は

ハンバーグ好きだよねっ…』


類『えっ?』


絢香『相変わらずって…どういうこと?』


陽介『しかも、いつも類くんなのに…?』


類『れいら何か隠してるのか?』


れいら『…類覚えてないかあ』


類『…何が??』


れいら『私達、小学生の頃から付き合ってたんだよ?』


類『えっ!』


えっ…それって…


れいら『類さ、交通事故に

中学2年生の時に合ってそのまま

アメリカに手術しに行ったきり

連絡とれなくなって…グスンッ』


類『…ごめんれいら。

俺、記憶がないんだ』


れいら『うん…知ってる…

でも、こうして元気になって会えて

良かった…』


絢香『待って待って!

状況がいまいち掴めないっ』


陽介『詳しく話して?』


そこから、れいらは話し始めた。


嘘で塗固められた話を。




絢香『そっかあ…

2人同じでって…あれ?美紅は?

そのこと知ってたの?』


私『えっ…えっと…』


れいら『美紅には彼氏がいるってこと

言ってたけど、類だっては言ってないよねっ

しかも、クラス違ったから

類のこと知らなかったんだよね?』


れいらはニコッとして問いかけてきたので


私『うんっ!そうそうっ

類のこと全然知らなかった…よ?』


類『ん…まあ、どおりで

れいらと美紅のこと見たことある気がしたっ

それも、同じ学校だったからかっ…』



れいら『だから、少しずつでいいから…

思い出していこ?

そして、前みたいに付き合おうね…』


類『思い…だしたら…

うん。わかった…

ってか、今までごめんなれいら

辛かったよな?』


れいら『…大丈夫!

またこうして会えただけでも十分っ』



─ガタッ


私は立ち上がり


私『ちょっと散歩してくるねっ…♪』


私は食器を片付け、1人で外へ行った。


2人のこと応援しなきゃいけないのに…


2人のことを見るのが辛かった。


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