あたしはウサギ。~飼い主は悪魔さん~
「…ど、どうせ嘘ですよね?」
「バカだね、ほんと。こんなにも鈴のこと愛してるのに。」
寒さで冷えたあたしの耳に、キス。
「っ!!」
カラダが反応してしまうのは、どうしようもできないけど恥ずかしい。
「ウサギのくせに、耳弱いよね。まぁそんなのも可愛いんだけど。」
小さく笑って、そのまま耳や首、おでこにキスを落とし続ける。
「はっ、はやとく…んっ!」
「…鈴は、一生俺のペットだから。
だって可愛いウサギだもん…ね?」
あたしは一生、悪魔の微笑みから逃れられないウサギ。
でもね、それでもいいよ。
だって、隼斗くんのこと、愛してるから。

