12月26日
ケーキを作ってる最中に、静かな部屋に彼からの電話を知らせる音が鳴り響く。

急いで通話ボタンを押す。


「もしもし、どうしたの?」

やっぱりカレーじゃなくて違うものがいいとかだったら困る。

まさか彼は、二日目のカレーだとは思ってないだろうから。

なんて、考えてる私の頭の中を真っ白にするようなことを、彼は言う。


「ごめん...もう会えない」


何を言ってるのか、何の話をしてるのか、よくわからない。

でも、彼の声は今までに聞いたことのないくらい低くて暗いもので。

ただならぬ事態だということだけはわかった。


わかったんだけれど、頭の中は、真っ白だ。
< 9 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop