Witch and Vampire ―恋物語―
「帰るとき、近くにある橋の方で待っててもらえるか?」

俺はソラと朝、学校に向かいながら言った。

位置的に家、職場、学校で、俺は時計を常に見ていられない。

だから、橋の方に来てもらえば、すぐにわかるし、そのほうが効率がよいと思ったからだ。

その日から、ソラは橋のすぐそばで俺を待ち、一緒に帰るということになった。

ソラはよく喋るようになったと思う。

おかげで、ソラの学校での行動もわかったし、ソラの様子もよくわかった。

どうやら、本が好きになったらしく、すべての授業が終わると暗くなるまでずっと読んでいるらしい。

だが、おかげで知識が増えたらしい。

言い伝えなどに関してよく調べているらしく、俺もあまり知らなかったことを自慢げに話してくるのだ。

俺に妹はいないが、いたらこんな感じなのだろうか。

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